心のビタミンバックナンバー

151〜160


No.151 プラスに転じる

 神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。
   ローマ 8・28

 千代の富士も破れなかった六十九連勝を成し遂げた大横綱双葉山。彼が少年の頃、事故で小指の第一関節から先を失っていたことを知って驚きました。
 「まわしは小指で取る」といわれる相撲界では致命的なハンディです。さらに、右目も吹き矢遊び中に失明。瞬時で勝敗を分ける相撲では、片目だけでは微妙な遠近感がとれず、これも致命的な欠陥だったようです。
 けれども彼は、父親が事業に失敗したことが引き金となって相撲界に入りました。スランプで、やめる決意をした時もありましたが、最愛の母親の死が発奮材料となり、そこからあの歴史に残る六十九連勝の偉業が始まったのですから驚きです。
 しかし、もっと驚くことに、神はすべて神を信じる者に、マイナスがプラスに転じる人生を用意しておられるのです。双葉山のような特別な人物に限らずに、です。



No.152 失敗した後どうするか

 イエスは三度ペテロに言われた。「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛しますか」。
   ヨハネ21・17

 前で述べたように、双葉山は大事なお母さんの死で発奮し、それまでどうしても勝てなかった対戦相手の横綱に勝って、六十九連勝を成し遂げました。しかも彼は、その後二度と、苦手だったその横綱に負けることはありませんでした。また七十連勝を阻んだ相手にも、一度は負けましたが、その後二度と負けなかったそうです。この辺が彼の偉大なところです。失敗しない人などだれもいません。神を信じる私たちにも、失敗しない人生が求められているのではないのです。
 ペテロは、三度もイエスさまを否みました。あれほど愛情を注いでいただいた主との関係を、公然と否定したのです。・ユダは裏切りの後、自暴自棄の中で自害して果てましたが、ペテロは悔い改めて、主との関係の中で再び立ち直ったのです。彼の素晴らしい点はそこにあります。
 人生は、失敗するかしないかではなく、失敗をした後どうするかで決まるのです。



No.153 ペンテコステ

 聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。
    使徒1・8

 ユダヤの国に三大祭り(過越の祭り・初穂刈り入れの祭り・仮庵の祭り)があるように、キリスト教会にも三つの大切な記念日があります。イエスさまの誕生をお祝いするクリスマス、復活を記念するイースター、そしてもう一つ、この地上に助け主としておいでになった聖霊なる神さまの降臨を記念するペンテコステです。
 イエスさまの十字架の御苦しみと、復活の栄光とは心に刻んでも、そのイエスさまが必ずや助け主を送ると約束してくださった聖霊の来られた日が、抜け落ちてしまってはなりません。
 十字架を胸に刻み、復活に焦点を合わせるように、私たちは、日常生活でいつも共に歩んでくださる聖霊なる神さまに心の目を向けましょう。聖霊は、過去から現在、未来に至るまで、優しく力強く、私たちを導いてくださいます。